SharePointアドイン(アプリ)をストアに公開する流れについて[オンライン]

2017/05/07

SharePointアドイン(アプリ)を販売目的でストアに公開することができます。この記事では、このストアに公開するまでの流れについて記載しています。

 弊社ごとで恐縮なのですが、今まで、主にオンプレ上の業務システムの開発を行って来ました。しかし、ここ2年くらい前から、オンライン上のシステムの開発の仕事に従事する機会も増えて来ました。そこで今まで棚上げにしていましたが、オンライン用のプログラムを開発して、SharePoint ストアに公開してみようと考えました。

 実は、昔の話なのですが、Microsoft社様が主催した「Apps for SharePointアプリ開発コンテスト」において、準優勝などという畏れ多い賞を頂いてしまったため、本来でしたら、もっともっとSharePointアドイン(アプリ)を開発して、SharePointの普及に貢献すべきなのですが、あれよあれよと言う間に今日に至ってしまいました。

 

今回、

「TreeView アプリパーツ[オンライン]」というSharePointアドイン(アプリ)の開発を行い、何とかSharePoint ストアに公開することができました。そこで、公開に至るまでの流れを記載しようと思います。

1.アプリ開発者として登録する

 

 SharePoint ストアにSharePointアドイン(アプリ)を公開して販売するためには、アプリ開発者としてMicrosoft社に対して登録する必要があります。

こちら

から、登録することができます。

 

登録に際し、登録料金を支払う必要があります。

公開に当たって審査を受けたり、SharePointストアを借り受けたりしますので、必要経費というところだと思います。

2.アプリを販売者ダッシュボードに登録する

 

①Visual Studioでアドインパッケージを作成する

 

 SharePoint ストアに公開するためには、開発したSharePointアドイン(アプリ)を販売者ダッシュボードに登録する必要があります。販売者ダッシュボードへの登録は、アドインパッケージの形にする必要があるため、以下の様にしてこれを行います。これは、「自社開発のSharePointアドイン(アプリ)を使用する[オンライン]」に記載した方法と同様です。

 

(1) 開発の完了したアプリについて、プロジェクトを右クリックして表示されるコンテキストメニューから、[公開]をクリックします。
 
(2)「アドインを発行する」画面が表示されるので、[アドインをパッケージ化する]ボタンをクリックします。

 

(3) アドインがパッケージ化され、作成されたパッケージの存在するフォルダが開きます。このフォルダのパスを記録しておきます。

 

 

②検証チェックを行う
 

 販売者ダッシュボードに登録したアプリは、SharePoint ストアに公開される前に、Microsoft社によって審査されます。この審査に合格するために、開発したアプリを販売者ダッシュボードに登録する前に、検証チェックを実施して事前にチェックします。

 

(1)「アドインを発行する」画面の「詳細を表示」リンクをクリックすると、「Office App Compatibility Kit」のダウンロード画面が表示されるので、このファイルをダウンロードします。

 

(2) ダウンロードしたファイルを解凍すると、「Microsoft.Oack.Console.exe」というコマンドラインツールがあります。これが検証用のツールとなります。

 コマンドプロンプトを管理者モードで開き、解凍したフォルダに移動し、「Microsoft.Oack.Console.exe」を実行します。

 

次に、ツールのプロンプトで、「run 「①」-(3)で作成したアドインパッケージのフルパス」を入力し実行します。

「Pass」と表示されれば、OKです。
「Pass」とならない場合は、開発したアドインに問題がありますので、 検証結果のレポートを元に修正します。

 

 

③販売者ダッシュボードに登録する

 

 検証チェックを行ったSharePointアドイン(アプリ)を、実際に「販売者ダッシュボード」に登録します。

 

(1)「アドインを発行する」画面の「販売者ダッシュボードにアクセス」リンクをクリックします。

 

(2)「販売者ダッシュボード」が開きますので、「1.」でアプリ開発者として登録したアカウントでログインします。

画面で、「Office」側の[続行]ボタンをクリックします。

 

(3)「アプリケーション」画面が開きますので、[新しいアプリの追加]ボタンをクリックします。

 

(4)「登録リストの種類」画面が開きますので、「SharePoint アドイン」を選択して、[次へ]ボタンをクリックします。

 

 

(5)「新しいSharePoint アドイン」画面が開きます。

こちらの画面で、SharePoint ストアに公開する際の情報を設定していくことになります。

先ず、開発したSharePoint アドインパッケージを登録します。[アプリ パッケージ]ボタンをクリックします。

 

(6) ファイルダイアログが開くので、アップロードするファイルとして、「①-(3)」で作成したアドインパッケージのファイルを選択し、[開く]ボタンを押します。

 

(7)「マニュフェストの確認に合格しました。」と表示され、「申請のタイトル」「バージョン」等が自動的に設定されれば、登録は成功しています。

 

以上で、販売者ダッシュボードへの登録が完了しました。

以降、実際にSharePoint ストアへ公開するための情報を設定していきます。

 

3.ストアへ公開するための情報を設定する

 

 開発したSharePoint アドインパッケージの販売者ダッシュボードへの登録が完了したら、SharePoint ストアへ公開するための情報を設定し、Microsoft社へストアへの公開を依頼します。

公開に際し、Microsoft社にて審査を行いますが、この設定内容に基づいて審査が実施されるため、設定内容が正しく記載されていることが重要です。

 以下、設定内容および注意事項について、簡単に記していきたいと思います。

 

①全般情報

 

(1) 申請のタイトル[必須]

「2.③-(7)」で販売者ダッシュボードへアドインパッケージを登録した際に、「申請のタイトル」は自動で設定されますが、このタイトルは、SharePoint ストアにアプリが公開された際にアプリのタイトルとして公開されますので、アプリの内容が判り易い適切なタイトルに変更します。

 

(2) バージョン[必須

バージョンは、開発したSharePointアドイン(アプリ)のマニュフェストに基づいて設定されるため、変更できません。アドインを改修した場合に、マニュフェストにてバージョン番号を更新し、再度、公開を依頼します。

 

(3) リリース日[必須

アドイン(アプリ)を、SharePoint ストアに公開する日付を指定します。

 

(4) カテゴリ[一つは必須

SharePoint ストアにて、公開するアドイン(アプリ)をどのカテゴリにて表示するかを指定します。

開発したアドイン(アプリ)に合致するものを指定します。

3カテゴリが指定できますので、全て設定しておくのが良いと思います。

 

(5) テスト用メモ

Microsoft社にて審査してもらう際に、テストの担当者への注意事項を記載します。

 必須ではありませんが必ず記載した方が良いです。また、丁寧に記載します。後ほど記載しますが、アドイン(アプリ)の使用法を説明したホームページを用意し、そちらへのリンクを掲載しておく等、テストを担当される人への配慮のある記載が良いと思います。

 

(6) その他

こちらは、該当する場合は、チェックしてください。

 

②ロゴ

 

(1) アプリのロゴ

アプリのロゴを作成して、アップロードして設定します。

このロゴは、SharePoint ストアにアプリが公開された際にアプリのロゴとして公開されます、適切なものを作成して登録します。

 

 

③サポート ドキュメント

 

(1) サポート ドキュメントのリンク[必須]

アドイン(アプリ)の使用法を説明したホームページを用意し、そちらへURLを設定します。

この使用法を説明したホームページは、正しく用意する必要があります。

 

(2) プライバシー ドキュメントのリンク[必須

免責事項等の、アドイン(アプリ)のアプリ利用者へのポリシーを記載したホームページを用意し、そちらへURLを設定します。

このポリシーを記載したホームページも、正しく用意する必要があります。

 

 

(3) 動画のリンク

使用法をYouTube等にアップしてあれば、そちらのリンクを設定します。

 

(4) ソフトウエア ライセンス条項

ライセンス条項は、Microsoft社にて既定で用意しています。これを使用する場合は、空にしておきます。もし、独自のライセンス条項が必要な場合は、そちらをアップロードして設定します。

 

 

以上まで設定したら、[次へ]ボタンをクリックします。

 

 

④詳細

 

(1) 言語

アプリでサポートする言語を指定します。

 

(2) アプリ名[必須]

ブランド名(会社名)とアプリ名を組み合わせたアプリ名を設定します。

 

(3) 短い説明[必須]

SharePoint ストアにアプリが公開された際にアプリのロゴと共に表示される説明です。アプリの内容を簡潔に説明して記載します。

 

(4) 詳しい説明[必須]

SharePoint ストアにアプリが公開された際に、ロゴをクリックして表示される詳細画面に記載される説明文を設定します。

アプリの機能、使用法等を記載します。

 

(5) スクリーンショット

こちらも、SharePoint ストアでロゴをクリックして表示される詳細画面に、説明文と共に表示されるスクリーンショットとなります。

アプリの機能を示すものを設定します。

 

以上まで設定したら、公開用の設定は、ほぼ完了しています。

[次へ]ボタンをクリックします。

 

 

⑤アクセスのブロック

 

アドイン(アプリ)の公開先としてふさわしくない国を指定します。

 

 

[次へ]ボタンをクリックします。

 

 

⑥価格設定

 

アドイン(アプリ)の販売価格を設定します。

 

 

4.承認からストアへ公開

 

以上まで設定を行ったら、SharePoint ストアへ公開する事ができます。

[承認のため送信]ボタンを押すことで、ストアへの公開が依頼されます。

ただし、[OK/キャンセル]のダイアログも出ませんし、1回公開を依頼すると承認/未承認の審査結果が出るまで取り消しができません。そのため、ボタンを押す前に[下書きとして保存]リンクをクリックして、一度、下書きとして保存し、充分に設定内容を確認してから、[承認のため送信]ボタンを押すことをお薦めします。

 

 公開を依頼したSharePointアドイン(アプリ)は、Microsoft社にて審査を受けますが、営業日で2日程度で承認か未承認かの結果が、メールにて送付されてきます。

 

 無事公開されると、「販売者ダッシュボード」にてその結果を確認する事ができます。

 

 

 

 

 

 以上で、開発したSharePointアドイン(アプリ)は、SharePoint ストアへ公開できます。

公開するまでに、「使用法を説明したホームページ」や「ポリシーを記載したホームページ」を用意する必要がある等、敷居が高い印象がありますが、確実に作業を行えば必ず公開できます。

 

 今回、開発したアドイン(アプリ)をSharePoint ストアに公開してみて改めて感じたのですが、ストアに公開されているアドイン(アプリ)は、ほとんどがアメリカ製で、日本製のアドイン(アプリ)は本当に少ないです。

 それが、この記事を参考にしていただき、日本製のアドイン(アプリ)が増えて行くことに貢献できれば幸いです。

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

RECENT POST
Please reload

Copyright© 2017  Aiprovide Corporation all Right Reserved.

  • Aiprovide Coroporation
  • Aiprovide Corporation